えみ

グルテンフリー米粉パン教室アトリエアール講師の
吉井えみです。
米粉パンやおこめパン、おこめスイーツのレシピ開発やレッスンを担当しています。


こんにちは!
今回は、「ふわもち食感の米粉パン(丸パン)」を失敗なく作るための最新版レシピをご紹介します。

米粉パンを焼いたことがある方なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか?

  • 焼けても膨らまない
  • オーブンから出したらぺちゃんこに
  • 中がずっしり、もちのような食感になった

実はこれ、ちょっとした材料選びと工程の違いで防ぐことができるんです。

今回のレシピでは、初心者さんでも成功しやすいように【失敗しない4つのポイント】もあわせて解説しています。

より詳しく動画で見たい方はこちらからご覧ください↓

【超有料級】生徒数5000人のパン講師が米粉パンを1000回焼いてわかった失敗しないコツ【米粉 パン 成功】 - YouTube

#米粉 #パン #成功今回は『米粉パン作りに失敗しないコツ』についてお話ししました!米粉パン作りにチャレンジしてみたけど失敗しちゃう方必見!誰でも簡単に成功できち…

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📝 材料

材料  1個分(丸パン6個分)分量
米粉(共立食品の米の粉、またはパン用ミズホチカラ)150g
片栗粉15g
砂糖10g
イースト(赤サフ)3g
オオバコ(井藤漢方製薬)4g
2g
仕込み水150g
油(太白ごま油など、無味無臭の液体オイル)5g

🔸 使用する米粉やオオバコのメーカーによって、水分吸収や膨らみ方が大きく変わります。指定の材料を使用してください。

✅ 失敗しないための4つのポイント

1. 米粉選び

米粉には種類があり、給水率がかなり異なります。
また、アミロース値が重要になります。失敗したくない方は、アミロース値の高いパン用のミズホチカラまたは共立食品の米の粉を選んでください。

2. 水の温度はきっちり計る

水は20℃前後が目安です。夏は低め(15℃程度)、冬は高めに調整して、イーストが適切に発酵する環境を作ります。

水温計があると安心!

3. 発酵は「見た目」で判断!

「倍の大きさになるまで」と思いがちですが、米粉パンは1.3〜1.5倍程度でOK
見極めサインは以下の通り👇

  • 大きさが1.3〜1.5倍くらいになり、表面に細かいザラつき、針で刺したような穴が出てきたら発酵完了。
  • クープ(切り込み)がきれいに割れない時は、発酵過多or不足の可能性大

4. 焼く前の油塗りも重要

焼く前にはパンの表面に油を塗って乾燥防止。特にクープの部分は忘れずに!

作り方

1️⃣ 粉類を混ぜる

ボウルに米粉・砂糖・塩・イースト・オオバコを入れ、泡立て器でしっかり混ぜます。

🔸 オオバコは水分を吸収して粘りを出す重要な役割!

2️⃣ 仕込みと油を加える

20℃前後に調整した水と油を加え、ボウルの中で粉気がなくなるまで混ぜる。
ゴムベラで底から返しながら、ボウルの底が見える硬さになるまでよくこねましょう。

🔸 生地を指で触ってみて、生地が指にくっついてこなくなっていたらOK!

3️⃣ 生地を休ませる(ベンチタイム5分)

生地をひとまとめにしたら、ラップをして5分ほど置きます。

🔸この間にオオバコが水分を吸収して、成形しやすい硬さになります。

4️⃣ 成形

生地を6等分し、手に薄く油をつけて丸め、オーブンシートを敷いた天板の上に並べます。

🔸 塗りすぎると発酵が見極めにくくなるため注意。

🔸 成形時、綴じ目が下に、綺麗な面が上になるように優しく丸め直します。

💡ここで、オーブンを210℃に予熱しておく!!

5️⃣ 発酵

丸めた生地に濡れ布巾をかけて、室温で10〜15分ほど発酵させます。(時間は季節によって変わります。)

発酵の見極めポイント:

  • 大きさが1.3倍くらいになる。
  • 表面に細かいザラつきが出てくる。
  • 針で刺したような穴が1,2個出てきていたら発酵完了。

6️⃣ 仕上げ

表面に油を塗り、クープ(切り込み)を入れます。
クープを入れた部分にも油を垂らします。

🔸 油はうっすらで結構ですが、塗り残しがないように全体に塗ってください。

🔸 クープは深さ7〜8mmを目安に。引き直しもOK!

7️⃣ 焼成(目安:210℃/15分〜)

あらかじめ210℃に予熱したオーブンで約15分焼成。
焼き色や膨らみ具合はオーブンにより異なるので、必要に応じて調整を。(+10℃もしくは−10℃)

8️⃣ 完成!

焼き色がついていたら完成!

🔍 発酵時間を変えて比較実験!15分と45分の違いは?

今回は、発酵時間15分と45分で丸パンを焼き比べてみるという実験も行ってみました。

一見、どちらも美味しそうに焼き上がったように見えますが、よく観察すると見た目にも断面にも大きな差が出ました。

📸 見た目の違いは?

右:15分発酵
左:45分発酵

写真では少しわかりづらいかもしれませんが、右側の15分発酵の方がやや高さが出ており、クープ(切り込み)の開き方も自然でふんわりしています。

対して、45分発酵のパンは一見ふくらんでいるようでも、クープが開きづらく、全体がやや重たそうな印象です。

🔍 断面の違いは?

カットしてみると、差はより明確に。

  • 15分発酵のパンは、気泡が均一でふんわり。弾力もあり、軽くて食べやすい仕上がり
  • 一方の45分発酵のパンは、気泡が大きく、ややもち化した部分もあり、べたついた食感が見られました。

ちぎってみたときも違いは一目瞭然。15分の方はふわっと戻る弾力がありますが、45分の方はちぎった後に生地がくっついて戻ってこないほど。

🍽 食べ比べて感じたこと

実際に食べてみてもその違いは明確でした。

  • 15分発酵のパンは、しっかりふわふわ感があり、甘さも感じられて美味しい!
  • 45分発酵のパンは、どことなく「もっちりしすぎ」「ねっとり感」が残り、口当たりもやや重め。ギリギリ“過発酵”ではないけれど、美味しさとしては少しマイナス。

この違いは、イーストが糖分を食べ切ってしまうかどうかにも関係しています。食べ切ってしまうと甘さがなくなり、焼き色もつかなくなることもあります。

📝 発酵の見極めが、米粉パン成功のカギ!

米粉パンづくりはちょっとしたコツで劇的に変わります。

発酵の見極めこそが、米粉パンの最大の成功ポイント!

発酵をしすぎても、しなさすぎても理想のふわふわ感は得られません。
発酵のタイミングを逃さず、ぜひちょうど発酵具合を体で覚えていきましょう✨

小麦よりも体にやさしく、グルテンフリーでお腹にも嬉しい米粉パン。
ぜひあなたも、自分好みのふわもち食感を目指してチャレンジしてみてください☺️


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