りょうこ

グルテンフリー米粉パン教室アトリエアールを主宰しています、
大西りょうこです。
米粉パン教室の先生や米粉パン屋さん開業運営のサポートをしています。

ブログ記事のタイトル画像。「愛される教室の作り方~名もなき作業と『余白』の魔法~」と書かれた表紙スライド

米粉パン教室を続けていく中で、「もっと頑張らなきゃ」「もっと発信しなきゃ」と、24時間自分を追い込んでしまっていませんか?

先日、わたしのコミュニティに参加してくれている、来年80歳になるグランマさんから素敵なメッセージをいただいたんです。「なかなかついていけないけれど、新しいことを学んだり、新しい人と出会うのは楽しいです」と。
年齢を言い訳にせず、いくつになっても新しい挑戦を楽しんでいる姿。本当に頭が下がります。

そんなグランマさんが教えてくれたのは、長く愛される教室の根っこにある「ギブの精神」と、その精神を続けていくための「余白」の魔法です。今日は、わたしが教室歴16年目に入って改めて大事だなと感じている、この2つの軸についてシェアしますね。

「愛され続ける先生の3つのステップ」まとめ図。1.ギブの精神(見返りを求めず、まずは相手の役に立つことをする)、2.余白を作る(無理な頑張りをやめ、温かいアイデアが生まれる時間を作る)、3.自分を愛する(自分を満たし、笑顔でいることが生徒さんへの最大のプレゼント)の3ステップを番号付きで掲載

愛され続ける教室の秘密「ギブの精神」

マーケティングの世界でよく出てくる「ギブ&テイク」という言葉。
ここで言うギブ(Give)とは、「見返りを求めず、相手の役に立つことを先にすること」を意味します。

グランマさんがいつも言ってくださるのは、「皆様の何かのお役にたてたら嬉しいです」という言葉。
自分の利益より、まずは目の前の人に喜んでもらう。これが、長く愛されるパン教室をつくる一番の近道なんじゃないかなと、わたしは強く感じています。

最初から立派だったわけではありません

正直に言うと、わたしも教室を始めた頃は、自分のことばかり考えていました。

「どうにかレッスンに来てくれないかな……」
「割引したら、もっと人が集まるかな……」

1500円という安い価格で始めたレッスンには、お友達経由でランチ目的のママさんが来てくれたりしました。それはそれで楽しかったのですが、結局のところ、「わたしのレッスンが習いたい」で来てくれた方ではなかったので、復習も少なく、リピートにも繋がりにくかったんです。

レッスンが終わっても、心はちっとも満たされない。これって、自分の「売り上げ」ばかりを気にしているうちに、心が疲れてしまっていたんですよね。

マインドの転換①:「見返り」より「与える(ギブ)」

そこで切り替えたのが、「見返りを求めず、まず自分の知識や想いを出し惜しみせずに『無料』で届ける」という考え方です。

「2つのお教室、あなたはどちらを目指しますか?」と問いかける比較スライド。A:売り上げ優先の教室は自分の利益が目的で安売り集客に頼り常に疲れる、B:ギブ優先の教室(愛され教室)は生徒さんの幸せが目的で役立つ情報を無料で出し惜しみなく出し感謝のループが生まれる、と対比

InstagramやLINEでの発信って、実は「名もなき作業」と呼ばれるものです。
すぐにお金にはならない、地道で面倒な作業。フィード投稿、リール、ストーリーズ、公式LINE……一生懸命やっても、その瞬間に売上が立つわけではありません。

でも、この名もなき作業こそが、本当のお客様との出会いを作ってくれるんです。

「無料の情報がこれだけ素晴らしいなら、有料の講座はもっと凄いはず!」と確信してもらうための、全力のギブ。
値段で釣られた方ではなく、「先生のレッスンに来るのが夢でした」「やっと会えました」と心から喜んでくれる、真のお客様が育っていきます。

もちろん、何でもかんでも無料で出せばいいわけではありません。自分のペルソナ(理想の生徒様)が喜んでくれるなと思うものは、惜しまず差し出す。その線引きだけは、しっかり持ってくださいね。

ちょっと待って!無理な頑張りはストップ

……と、ここまで「ギブの精神」を熱く語ってきましたが、ここで一つだけ大切なお願いがあります。

「よし、ギブが大事なんだ!じゃあ寝る間も惜しんで、毎日Instagramを10回更新しなきゃ!」

……これ、絶対にやめてください。

先生自身の心と体に余裕がないと、人に愛は与えられません。
24時間パツパツのスケジュールでは、必ずどこかで倒れてしまいます。完璧な妻、完璧なママじゃなくていいんですよ。

わたし自身も、仕事が大好きで全力投球タイプなので、家事は完璧にはできないし、ダメダメな母だなと思うこともたくさんあります。それでも、教室と家族を両立できているのは、「意図的な余白」を作る勇気を持ったから。

マインドの転換②:心と時間に「余白」を作る

本当に良いアイデアは、「何もしない時間」に生まれます。

「余白がもたらす魔法」を比較した対比図スライド。左はタスクに追われている時でスケジュールが満杯で新しいアイデアが入る『隙間』がない、右はぼーっとしている時の余白でお風呂やカフェでのリラックスタイムから『あ!これやってみよう!』というひらめきが舞い込み優しい言葉の温度が生まれる、と説明

お風呂でぼーっとしている時。カフェでゆっくりお茶を飲んでいる時。サウナで頭を空っぽにしている時。
──「あ!これやってみよう!」というひらめきは、こういう瞬間にスッと降ってくるんですよね。

心に余裕がある状態で書いた文章は、「言葉の温度」がぜんぜん違います。
先生の優しさや温かさが、読んでいる人にスッと伝わる。逆に、疲弊した状態で書いた言葉には、その疲れがそのまま乗ってしまうんです。

普段完璧にしている家事を、ちょっと旦那さんに手伝ってもらう。
「ここまで毎日布団干さなくていいんじゃない?」と肩の力を抜いてみる。
お金を払ってお掃除を頼んだり、宅配を活用したり──。

パツパツのタスクを、勇気を持って減らしてくださいね。

マインドの転換③:SNSでの「比較」を手放す

余白を奪う最大の原因は、実は「他人との比較」です。

「あの教室はあんなに集客できているのに、わたしはダメだ……」
「あの先生はあんなに値段が高いのに満席なんて、わたしのところには来てくれない……」

そうやって他人と比べているとき、わたしたちはどんどん苦しくなっていきます。他の誰かになる必要は、全くありません。自分をいじめるのは、今日で終わりにしましょうね。

パン教室の先生は、みんな「愛の人」

パン教室の先生方とお話ししていてつくづく思うのは、皆さん根っこがすごく優しい方ばかりだということ。誰かに何かを与えたい、尽くしたいと願う「愛の人」です。

でも、だからこそ、いつも家族を優先し、生徒さんを優先し、「自分自身」を一番後回しにしてしまっていませんか?

最大のギブは、まず自分自身を満たすこと。誰よりもまず、自分自身を愛して、満たしてあげてください。
あなたが笑顔で、幸せそうにパンを焼いている姿。
それこそが、生徒さんにとって一番のプレゼント(ギブ)になるんですよ。

わたしたちは「かけがえのない特別な場所」を作っている

仕事や子育てでクタクタになった女性が、教室の扉を開けて入ってくる。一緒にパンを焼いて、おしゃべりして、帰る頃には顔つきがふわっと変わっている。「先生に会えてよかった。また仕事も頑張ろうって思えた」と、リフレッシュした笑顔で帰っていかれる。

そして、その後ろには笑顔のお母さんを待っているご家族がいる。
──わたしたちは、ただパンを教えているわけじゃない。目の前の女性と、その先の家族まで幸せにする、誇り高い仕事をしているんですよね。

「わたしなんかただのパン教室だし……」なんて卑下しないでください。あなたのその仕事は、本当にすごく価値のあるものなんですよ。

今日のNext Action:スケジュールに「余白」を書き込む

今日のスケジュール帳を開いたら、「これもしなきゃ」「あれもしなきゃ」と予定を詰め込む前に、「15分間の、自分だけの余白時間」を書き込んでみてください。

ゆっくりお風呂に浸かるだけでもOK。カフェでぼーっとするだけでもOK。子供のためでもなく、家族のためでもなく、「自分だけの時間」を、無理やりにでも作ってみてください。

まずは、自分をたっぷりと愛でてあげましょうね。それが、ギブし続けるあなたの教室を、本当の意味で長く、愛され続けるものにしてくれますよ。

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