この記事の目次

グルテンフリー米粉パン教室アトリエアールを主宰しています、
大西りょうこです。
米粉パン教室の先生や米粉パン屋さん開業運営のサポートをしています。

「レシピの材料を少し変えたら、オリジナルと言っていいのかな?」
「習ったレシピを教えることと、自分の講座を作ることの境目がわからない。」
「いつかは、自分らしい看板講座を作りたい。」
米粉パン教室を続けていると、一度は立ち止まるテーマではないでしょうか。
オリジナルという言葉を聞くと、ゼロから誰も見たことのないものを発明しなければいけないように感じるかもしれません。
でも、そうではないんです。
今回の朝の経営ラジオでは、習ったことを「自分の看板」に変えていくための考え方をお届けしました。
オリジナルは、変えた量の中にあるのではなく、誰に届けたいかという想いと、あなたが重ねてきた経験の中にあるんですよね。

オリジナルは「変えた量」の中にはない

「分量を1g変えたら、自分のレシピになる?」
「材料をひとつ加えたら、オリジナルになる?」
そう考えてしまう気持ち、よくわかります。
けれど、分量を変えることは、あくまで「変更」です。
それだけで、誰かに教えるためのオリジナル講座になるわけではありません。
オリジナルが生まれるのは、
「どんな人に届けたいのか」
「その人は、どんなことで困っているのか」
「どんな未来を叶えてほしいのか」
を深く考えたときです。
たとえば、忙しいママに届けたいなら。
工程はできるだけわかりやすく、毎日の暮らしに入れやすい形がいいかもしれません。
これから教室を始めたい先生に届けたいなら。
レシピだけでなく、生徒さんから質問されやすいところや、つまずきやすいところまで渡してあげた方が安心につながるかもしれません。
同じ米粉パンでも、届ける相手が変われば、必要な言葉も、レッスンの組み立ても変わります。
そこにこそ、あなたにしか作れない物語が生まれていくんです。
商用利用できるレシピと、オリジナル講座は役割が違う

アトリエアールでは、商用利用が認められているレシピを、ルールに沿って単発レッスンやコースレッスンで使っていただけます。
それは、米粉パンをもっと多くの方へ届けてほしいから。
私たちの手だけでは届けられる人数に限りがありますが、学んだ先生方がそれぞれの場所でレッスンを開くことで、笑顔になる方が広がっていきます。
だから、許可された範囲の中でレッスンをするときは、遠慮しすぎなくて大丈夫。
自信を持って、生徒さんへ届けてくださいね。
一方で、先生を育てる講座や、さらにその先で商用利用を許諾する講座を作るときは、話が変わってきます。
その先の生徒さんが困らないように。
「なぜ、この材料なのか」
「なぜ、この工程なのか」
と聞かれたときに、自分の経験として答えられることが必要になります。
レシピは、紙に書かれた数字だけではありません。
何度も試作して、失敗して、やり直して、ようやく届いた答え。
その開発の過程まで含めて、レシピなんですよね。
オリジナルは、発明ではなく「自分の経験を足す」こと
「ゼロから考えられないから、私にはオリジナルなんて無理かも」
そう思わなくて大丈夫です。
メロンパンも、あんパンも、もともとあるパンです。
米粉パンも、すべてをゼロから発明しているわけではありません。
でも、あなたが何度も作る中で見つけたこと。
家族がいちばん喜んだ味。
生徒さんが何度もつまずいたポイント。
「ここを変えたら作りやすくなった」という工夫。
それは、誰にも真似できない、あなたの経験です。
アトリエアールのお米パンカレッジも、1,000回以上の試作を重ねながら、今の形になりました。
最初から完成されたものがあったのではなく、作って、届けて、また改善していく中で育ってきたんです。
だから、完璧になってから始めようとしなくて大丈夫。
モニターレッスンをする。
少人数で届けてみる。
生徒さんの声を聞いて、次は少し整える。
その繰り返しが、あなたの看板を少しずつ育ててくれます。
「自分の看板」を作る3つのステップ

オリジナル講座を作りたいと思ったときは、この3つの順番で考えてみてください。
1.誰に届けたい?
目の前の生徒さんの悩み、暮らし、叶えたい未来を思い浮かべます。
「誰でもいい」ではなく、たったひとりを思い浮かべると、講座の中身が見えてきます。
2.あなたの物語は?
なぜ、この仕事をしているのか。
どんな失敗をして、どんな遠回りをしてきたのか。
あなたの原体験や積み重ねが、講座に深さを作ります。
3.だから、何を足す?
その人のために、何を足したらもっと喜んでもらえるでしょうか。
レシピの工夫でも、動画での補足でも、失敗しやすいポイントを伝えることでも大丈夫。
「その人のために」と思って足したものが、そのままあなたのオリジナルになります。
完璧を待たず、動ける仕組みを作ろう
講座づくりも、レシピ開発も、最初から100点満点で出すことは難しいものです。
でも、完璧にならないから出せない。
考えて、考えて、止まってしまう。
これがいちばんもったいないんですよね。
人は、初めてのことほど後回しにしたくなります。
だからこそ、モニターさんに宣言する。
仲間に「この日にやる」と伝える。
カレンダーに、試作の日やレッスンの日を書き込む。
動ける環境、動ける仲間、動ける仕組みを先に作ってあげてください。
「スケジュールに書かれていない夢は、大抵叶わない」
この言葉を、今日のお守りとして置いておきますね。
叶えたい講座があるなら、まずは次の試作の日をカレンダーに入れてみてください。
今週のNext Action
今週は、ノートを1ページだけ開いてみましょう。
まず、「私が届けたいのは、どんな人?」を書いてみる。
次に、「その人のために、私が足せる経験は何?」を書いてみる。
まだレシピが決まっていなくても大丈夫です。
届けたい人が見えてくると、あなたが作るべきものも、少しずつ見えてきます。
あなたの失敗も、遠回りも、経験も。
いつか誰かを助けるための、大切な材料になります。

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